粟津温泉「法師」秋の館の特別室に宿泊した感想!料理やアクセス方法もご紹介

粟津温泉 法師 特別室 宿泊記 アクセス 料理
Pocket

石川県と言えば兼六園や武家屋敷跡がある金沢のイメージでしたが、温泉もたくさんあるんですね!

そんな石川県の温泉のひとつ、粟津温泉の「法師」に以前宿泊してきました!

予約の際にネットでいろいろと調べてみたのですが、法師は1300年以上前にできたお宿で、ちょっと前までは「日本最古の温泉宿」とされていたようです。

色々な調査で別の温泉宿がもっと古くからあることが分かり、今は「日本最古」の座は譲っています。

ですが、とっても長い歴史を持つ温泉宿であることには変わりありません!

ちょっとだけ奮発をして秋の館「特別室」を予約し、行くのをとっても楽しみにしていました。

そして、実際に行ってみた感想は、期待以上の趣ある素敵な建物でスタッフさんの接客もとても心地よかったです。

1泊2日の非日常的な素敵な時間を満喫できました!

私たちが宿泊したのは2月の寒い時期。

今回はその時の館内や部屋の雰囲気、食事やお風呂の様子とわたしの一緒に感想をまとめました。

粟津温泉「法師」に泊まってみようかな!?と検討されている方の参考にしていただけると嬉しいです!

 

粟津温泉「法師」秋の館の特別室宿泊した感想!

粟津温泉 法師 館内図

長い歴史を持つ「法師」は、建物内どこもかしこもとても立派で感動の連続でした!

建物の内側には、とっても素敵な庭もありました。

館内を散策していると、まるで社会見学をしているような気分になりました。

海外の方はもちろん、日本家屋などに興味のある方も楽しめると思いました。

スタッフさんの対応もとても気持ちがよく、おすすめの写真スポットを教えてくださり写真を撮ってくれたりもしました。

外国人のスタッフの方もいましたが、名札を見るまで日本の方だと思っていたくらい流暢な日本語で丁寧な接客をしてくれました。

そんな「法師」旅館に1泊した時の感想と一緒に、館内の様子を順にご紹介します。

 

玄関の様子

粟地温泉 法師 玄関

まず到着して目に飛び込んでくるのが、こちらの玄関です。

派手さはありませんが、とっても重厚な雰囲気で貫禄が漂っていました!

粟津温泉法師 玄関

玄関を入ると、天井がとても高いです。

2階分ほどの高さがあるのではないかと思う天井で、ものすごく玄関ロビーが広く感じます。

そして建物を支える柱も太くて立派で、和風のシャンデリアのような豪華な照明もとても印象的でした。

とっても厳かな雰囲気で、「1300年の歴史ある温泉旅館」にふさわしい玄関だと感じました。

一気に非日常の中に引き込まれた感覚でした。

ここでチェックインの受付をするのかと思いきや、そのままロビー奥に案内されます。

ロビー奥にあるのは「お抹茶室」でした。

正面は一面ガラスの窓で、中庭がよく見えます。

15:00にチェックインしたので他のお客さんはまだおらず、一番窓際の景色がよく見える場所に座らせてもらいました。

座って庭を眺めていると、スタッフの方が抹茶と和菓子を出してくれました。

粟津温泉 法師 ロビー

お茶に関しては全く知識がないので味の良し悪しは分かりませんが、この雰囲気の中で頂くお茶にはとてもテンションが上がりました!

 

部屋の様子(秋の館特別室812号室)

粟津温泉法師 特別室

受付が完了したら、スタッフの方が部屋まで荷物を持って案内してくださいました。

わたしたちが宿泊したのは、秋の館養老の間(812号室)でした。

入口の引き戸から雰囲気があります。

メインの部屋は広さは13畳ほどでしょうか、2人で泊まるにはもったいないほど広さです。

ふすまの取っ手がひょうたん型の金具になっていたりして、細かいところまで素敵な造りとなっていました。

そして、部屋の中からも中庭がよく見えます!

チェックインの際に抹茶室でお茶を頂いたばかりですが、お部屋にもお茶と2つの和菓子が用意されていました。

夕飯前に食べ過ぎになるかなと少し心配になりましたが、部屋でくつろいでいるうちについつい食べてしましました。

メインのお部屋の隣は寝室となっていました。

さらにその隣には、こんな休憩スペースまで!

ホットカーペットが敷かれてたので、2月でもそんなに寒さは感じませんでした。

夕食後はここで静かにのんびりと過ごすことができました。

ちなみに、お部屋からも中庭に出ることができます。

個室内の洗面所はこんな感じです。

高級そうな箱に入れられてたアメニティーが用意されていました。

個室内にもお風呂があります。

木製の椅子と桶が浴室の雰囲気にアンマッチですが、可愛いです!

そして、ミニキッチンまでありました。

ここで調理をすることはありませんが、お茶を入れたり食べ物を冷やしたりいろいろと便利でした。

室内の贅沢な雰囲気とは異なり、水回りの造りはちょっと古い印象でした。

ですが、とってもきれいに掃除されていてるので、不快に感じるところはなく快適に過ごせました。

こんなところでも「長い歴史がある旅館なんだな」と、妙に納得してしまいました。

 

中庭の様子

「法師」の建物の中心には、とてもきれいに手入れされた日本庭園がありました。

歩いて一周できるように、飛び石が敷かれていました。

のんびり1周しても5分くらいで回れる広さでした。

地面や木の幹にもきれいに苔が生えていました。

わたしは少し日が傾き始めた16:00頃に庭を散策しましたが、差し込んでくる光で緑がより一層鮮やかに見えました!

そして、2月はちょうど椿の季節で、緑の苔のじゅうたんの上に散った紅い花がとても映えていました!

宿泊客しか入れないエリアなので、混雑せずにのんびりと散策できる贅沢なお庭です。

早い時間にチェックインしたせいか、わたしたちは庭では誰にも会いませんでした!

廊下にも庭への出入り口があったので、ぜひ早めにチェックインしてのんびり散策していただきたいです。

また、このお庭の中央にはお堂のような建物がありました。

イベントなど行事のある時だけ解放されるのかな?と思って部屋に戻ってパンフレットを見てみると、その建物は「延命閣」と言って登録有形文化財に指定されている建物だそうです。

しかも、実際に宿泊できるお風呂付の部屋のようで、皇族や著名人の方が宿泊したことがあるとかないとか!

一般人のわたしにはとても手の届かないお部屋ですが、その分周りからたくさん眺めてきました。

 

館内の様子

中庭は建物の廊下を通ってぐるっと一周することもできます。

一周約400Mだそうです。

庭がよく見える場所もあります。

そして、ところどころに九谷焼の壺など様々なコレクションがショーケースに飾られていました。

歴史的価値がとても高そうな物がたくさんあり、それぞれ説明書きも添えられていました。

子供向けスタンプラリーも何か所か設置されています。

雨などで実際に庭に出られなくても楽しめるなと思いました。

そしてわたしたちが一番楽しませてもらったのが、こちらの陶器のお店です。

お土産の売店とは別に、陶器専門のお店がありました。

九谷焼を中心に、伊万里焼や骨董品の器がたくさん販売されていました。

九谷焼の絵付け体験なども出来るようになっていました。

店内であれこれ器を手に取って眺めていると、60代くらいの優しそうな女性のスタッフの方が、九谷焼や伊万里焼の特徴についてあれこれ教えてくださいました。

わたしはよく陶器市などにも行ったりしていましたが、九谷焼をゆっくり見るのは初めてで「鮮やかな色づかい」という程度しか知りませんでした。

今回お店の方に、九谷焼基本の色や、使われている色によって流派のような種類分されること、そして絵柄のどんなところに注目すべきか等、本当にいろいろなことを教え頂き、とても詳しくなった気がします!

旅館の中にあるこじんまりしたお店にも関わらず、気が付くと50分も滞在していました。

陶器などに興味のある方は楽しめるはずです!

わたしはこちらで九谷焼のお猪口を購入してきました!

転写の大量生産された絵柄の器ではなく、内側に描かれた淡い緑の上品な鯉の絵が気に入り購入しました。

こちらのお店では、本来なら結構お値段のする器も箱の破損などの理由でバラ売りされたりしていて、わたしたちの購入したお猪口もとてもお手頃価格になっていました。

今は自宅で大活躍しています!

もちろん、陶器に興味のない方でも喫茶スペースなど館内のあちこちに楽しめる場所があるので、早めのチェックインをしても楽しむことができると思います。

夜の廊下からは、ライトアップされた中庭を眺めることができました。

わたしたちは、チェックインの際に最初に案内された抹茶室がいつでも自由に出入りできたので、そこに寄ってみました。

昼間のチェックインの時と雰囲気とはガラッと変わって、幻想的でした。

抹茶室の他にも中庭を囲う館内の廊下のあちこちにソファーがあるので、飽きることがありませんでした。

 

お風呂の様子

お風呂は男女別の大浴場がひとつずつ、そして2つの貸切風呂がありました。

まず、最初に大浴場はとっても広いです!!

シャワーも15か所ほどあり、空くのを待たなくてはならない状況はほとんどありません。

屋内の湯船はとても広いので、思いっきり足を伸ばせない、そんなこともなさそうです。

そして浴室内のドアを開けて外に出ると、少し小さめの露天風呂が一つあります。

露天風呂と言っても、温泉街にあるので周囲が目隠しのため囲われていて、きれいな自然の景色を眺めることはできません。

ですが、外の冷たい空気が気持ちよかったです。

客室同様、シャワー設備など古さを感じるところもありましたが、きれいに掃除とメンテナンスがされているので気持ちよく入浴できました。

借り切り風呂は、今回は利用しませんでした。

借り切り風呂は露天ではなく、大浴場でも十分満足できたからです。

でも子ども連れの方など、借り切り風呂の方が気を遣わずに入れるという方もいると思います。

フロントで50分3000円で予約を受け付けてたので、必要に応じて利用されてもいいかなと思いました!

 

粟津温泉「法師」の料理やアクセス方法

夕食の様子と感想をまとめました!

また、わたしたちは送迎をお願いしたのですが、その場合の送迎バスの時刻などもご紹介します!

 

夕食の料理の感想

特別室に宿泊したので、夕食朝食ともにお部屋で食べることができました。

夕食の品数は約13品!

会席料理はいつもお腹がいっぱいになりがちですが、それにしてもとってもボリュームがある内容だったと思います。

スタッフの方によると、人によってはお腹いっぱいになってしまって食べきれない方もいるようです。

わたしたちは食欲はある方だと思いますが、それでも最後の方は苦しいと感じました。

一度箸を止めてしまったら、食べきれなかったかもしれません。

内容は前菜の盛り合わせから始まり、お造りやゆでガニ、そしてビーフシチューのパイ包みなど様々なお料理が出てきました。

特に印象に残っているのは2品。

普段は牛肉をたくさん食べると脂っこいなと思ってしまうのですが、今回のお肉は脂がのっているにもかかわらず、もたれることなく美味しく頂きました。

脂の質が違うのでしょうか、最後の一切れまで堪能しました。

もう一品はのどぐろの塩焼きです。

広げた手のひらよりも少し大きいくらいのサイズで、驚くほど脂がのっていました!

脂がのっているので、白身の焼き魚にもかかわらず身がとってもフワフワでした。

単体で食べると脂っこすぎるかもしれないと、スタッフの方が気を利かせて白米を一緒に出してくれたほどです!

とてもうれしい気づかいでした。

その他のお料理もとても美味しくいただいたのですが、食事の全体的な感想としては、上品な料理を少しずつ食べて満足するといった内容ではなかった気がします。

なので、季節や選んだ会席コースにもよると思いますが、お料理にものすごく期待して行くと、もしかしたら少しがっかりすることもあるかもしれません。

ですが、わたしは、素敵な客室、気持ちの良いスタッフさんの対応、目でも楽しめる九谷焼を中心としたきれいな器で十分に楽しく食事をさせてもらいました。

よく「何を食べるかよりも、誰と食べるか」と言いますが、それに近い感覚で大満足でした!

 

アクセス方法

【住所】石川県小松市粟津町ワ46

【電話番号】0761-65-1111

※電話は19:00以降は音声案内に切り替わっていることがあったので、連絡する場合は早めの時間にした方が良いと思います!

わたしたちは電車で行きました。

JR加賀温泉駅かJR粟津温泉駅からバスで送迎してくれます。

どちらの駅も特急サンダーバード(大阪-金沢間)、特急しらさぎ(米原-金沢間)が停車する駅なので、電車でもスムーズに向かうことができました。

また将来的に新幹線の駅も出来るようなので、車を持っていない方もよりアクセスしやすくなるはずです!

【加賀温泉駅】14:40、15:30、16:30、17:30
【粟津温泉駅】15:00-17:30の希望の時間

加賀温泉駅は送迎バスの時間が予め決まっていますが、乗車する人がいない場合は運行しない場合もあるようです。

なので、前日までに電話などで希望のバス時間を伝えておく必要があります。

わたしたちは加賀温泉駅から送迎してもらったのですが、駅から20分ほどでお宿に到着しました。

翌朝の帰りの送迎バスの時間も決まっていました。

法師発 8:00、9:00、9:30、10:30

帰りのバスは、チェックインの際に電車の時間に合わせて希望の時間を伝えておけば大丈夫でした。

 

まとめ

粟津温泉の「法師」に宿泊した感想をまとめてきました。

実際に宿泊してみて、「法師」の一番の魅力は、歴史ある旅館の建物そのものだと思いました。

到着してすぐに、玄関の迫力に圧倒されました!

そして中庭もとっても素敵でしたし、客室はもちろん館内のいたるところに楽しめる工夫がされていたように感じます。

海外の方や、日本家屋などに興味のある方は、きっと満足できると思います!

スタッフの方の接客もとても気持ちがよかったです。

おかけで、わたしたちは非日常的な空間で素敵な時間を過ごすことができます。

また仕事で疲れた時など、たまの息抜きにぜひ訪れてみたいなと思っています!