初めての登山!
楽しみな反面、初心者の方は「一体、どんな準備をしたらいいの!?」と疑問に思っているかもしれません。
美しい自然や景色を楽しめる登山。
一方で、自然の中で過ごすが故、普段の外出とは違った準備が必要となります。
日帰りの登山であっても決して侮ってはいけません。
- 急に天気が悪くなったら・・・?
- 転んで怪我をしてしまったら・・・?
山では想定外のトラブルが起きます。
街の中ならすぐに助けを求めることができますが、山の中でトラブルに遭遇した場合、まずは自分自身で対応をしなくてはなりません。
今回は初めての登山を楽しいものにするために、初心者の方が必ず用意するべき基本的な持ち物から、あったら便利な持ち物までご紹介します。
登山の服装についても紹介していますので、そちらの記事もあわせてご覧ください!
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「日帰り登山なのに、そんなものまで!?」と思う持ち物もあるかもしれませんが、万全の準備をして登山を安全に楽しみましょう!
Contents
日帰り登山に必要なものは?初心者の持ち物チェックリスト
【初心者向け】登山の持ち物をまとめて紹介!忘れ物チェックリスト付|YAMA HACK https://t.co/bQnUOeL4xr
— 風鈴@読書垢 (@vent_cloche) October 22, 2019
日帰り登山に必要な最低限の持ち物をご紹介します。
今回は夏の低山(標高1,000m程度)に登ることを想定した持ち物です。
季節や登る山によって必要な物が変わってきますので、状況によって持ち物を追加していきましょう!
準備のポイント3つ
登山することが決まったら、早速準備です!
3つのことに気を付けて持ち物の準備をしましょう。
高価なアイテムでなくてOK!でも絶対に省かない!
今回ご紹介する持ち物は、山で万が一トラブルがあった場合に、ご自身の身を守るために最低限必要な持ち物ばかりです。
登山用品店に行くと、すごい機能を備えた優秀なアイテムがたくさん売っています。
「これも必要なのかも?」と迷ってしまうかもしれませんが、初めから高価な登山用品を買いそろえる必要はありません。
登山用品でなくても、身近に同じ機能を持ったものが身近にたいていあります。
高くて買えない!と持って行くのをやめるのではなく、必ず代用品を用意して持っていくようにしてください。
荷物はできるだけ軽く!
登山道は傾斜もあり、普通のアスファルト道のように舗装されていないので歩きにくいです。
そんな道を長時間歩くことになるので、体力をたくさん使います。
しかも、慣れない重い荷物を背負って歩くことになるので、想像以上に体力を消耗します。
必要最低限の持ち物を省くことができませんが、ご自身の体力に応じて、余分な持ち物を出来るだけ省き、あるいは出来るだけ軽いものを選ぶようにして、登山中に消耗する体力を少しでも減らせるように工夫をしましょう。
忘れものがないか並べてチェック!小分けにしてザックにIN!
持ち物が全て揃ったら、ザックに詰める前に一度並べチェック!
一度詰め込んでしまうと、忘れていることに気づくことさえできません。
ですので、必需品がすべてそろっているか、持ち物リストと照らし合わせてきちんと確認してからザックに入れていきましょう。
また、詰めるときは、使うシーン別に袋などに入れて詰め込むようにすると、実際に登山中に使いたくなった時にザックの中から取り出しやすいのでおすすめです。
日帰り登山の持ち物
具体的にどんな物を持って行くべきかご紹介していきます。
登山の服装についても紹介していますので、そちらの記事も合わせて参考にしてください!
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基本的な持ち物
ザック | 25-35L程度の容量のザックを用意。 |
登山地図 | 事前のコース設定と、登山中の位置確認や進行方向確認に必須。 |
水筒 | 普段より多めの水分補給が必要となるので、1L〜2L程度の水分を用意。ペットボトルでもOK。 |
レインウェア | 天候悪化に備えて用意。 |
防寒着 | 山頂は平地より気温が低いので、暖かい上着などを1枚用意。 |
食べ物と行動食 | エネルギー不足をならないために、食べ物は多めに用意。 |
スマートフォン | 時計やカメラの他に、万が一の連絡手段としても必須。 |
ビニル袋 | ゴミを持ち帰る際に必要。 |
- ザック
登山中は転倒などに備えて、両手を空けておく必要があります。
ショルダーバックなどもバランスを崩す原因となるので、必ず背負うザックにして下さい。
25L〜35L程度の容量のザックであれば、登山用の物でなくとも普段使いのザックでも問題ありません。
- 登山地図
アプリなどで見ることができる登山地図もありますが、スマートフォンの紛失やバッテリー切れに備えて、当日はできるだけ紙の地図を持って行くことをおすすめします。
コースタイム(所要時間)などが記載された登山地図を事前に用意して、事前にしっかり計画を立ててください。
- 水筒(ペットボトル)
登山中は普段より汗を沢山かきますので、多めに1L〜2L分の水分を持って行くようにしましょう。
充分な水分が入る容器であれば、ペットボトルでも問題ありません。
- レインウェア
山の天候はとても変わりやすいです。
山頂では晴れていたのに下山途中に雨が降ってきた、なんてよくあること。
天気予報で晴れ予報になっていても、安心せずに必ず持参してください。
出来ればレインウェア上下用意できるのが好ましいですが、少なくとも上着だけは必ず用意しましょう。
- 防寒着
標高が100m上がるたびに、気温は約0.6°下がります。
夏であっても、汗でぬれたウェアを着ていたり、風が強く吹いたり、様々な要因で山頂では肌寒く感じることがあります。
フリースや軽量ダウンが好ましいですが、ない場合はトレーナー等で構いませんので、簡単に脱ぎ着出来るものを1着持って行きましょう。
- 食べ物と非常食
長時間歩き続ける登山ではエネルギーをたくさん消費するので、食べ物が欠かせません。
おむすびなどのメインの食事の他に、歩きながらでも手軽に食べれるような行動食と、万が一トラブルがあった場合の非常食も必要です。
後半で食べ物についてご紹介しているので、参考にしてください。
- スマートフォン(携帯電話)
普段の生活にも欠かせないアイテムであるスマートフォンは、登山でも活躍します。
時計やGPS、そしてカメラ機能の他に、万が一トラブルが起こった時の外部との連絡手段ともなります。
持ち物に余裕があればバッテリーも持参すると安心ですが、そうでない場合は、出発前にしっかりと充電していくようにしてください。
- ビニル袋
食べ物の入っていた袋など、山で出たゴミは必ず持ち帰るのがマナーです。
きれいな景色を汚さないためにも、必ず持ち帰るようにしましょう。
なお、ビニル袋を複数枚持って行くと、汗や土で汚れた衣類を入れたり何かと重宝します。
万が一に備える持ち物
登山届 | 万が一に備えて必ず提出。 |
ライト | 万が一下山が遅くなった場合に備えて用意。 |
救急セットと健康保険証 | 怪我をした場合に必要。 |
エマージェンシーシート | トラブルが起きた際に、体温低下を防ぐため。 |
- 登山届
万が一遭難した際に、登山届の内容に基づいて捜索活動が行われます。
登山口に届け出用紙と投函用ポストがありますので必ず提出していましょう。
WEBでも提出することもできます。
- ライト
明るい時間に下山予定であっても、道に迷ったり、怪我をしたり、下山が夜になってしまう可能性もあります。
油断せずに備えて持参しましょう。
手に持つタイプのライトでも構いませんが、できるだけ両手を空けられるように、ヘッドライトがおすすめです。
- 救急セットと健康保険証
山中で怪我をしてしまった時に、その場でケアできるように最低限の救急セットを持って行くようにして下さい。
絆創膏、消毒液、包帯、ポイズンリムーバーなどを入れておきましょう。
また、大きな怪我をしてしまった場合など、すぐに病院に行けるように健康保険証も持参してください。
- エマージェンシーシート
薄いアルミホイルのようなシートで、身体を包むことにより体温低下を防ぐことができます。
使わないことに越したことはないですが、万が一怪我をして山中で動けなくなってしまった場合などを想定して、1枚持参しましょう。
100円ショップなどでも防災グッツとして扱われています。
快適に登るための+αの持ち物
ここまでにご紹介したアイテムは、日帰り登山であっても必ず用意していただきたい物ばかりでしたが、ここからはより快適に登山するための+αのアイテムです。
ご自身の体力や状況に応じて用意してください。
手袋 | 木につかまったり、地面に手をつく場合に汚れを防ぐ。 |
帽子 | 帽子で直射日光を避けることにより、少しでも体力消耗を防ぐ。 |
サングラス | 紫外線が強くなる標高の高い山での眼の保護。 |
ストック | 急な下りでバランスをとったり、4点歩行体力消耗を抑える。 |
ゲイター(スパッツ) | 小石や枯葉などが靴に侵入することを防ぐ。 |
タオル(手ぬぐい) | 汗をぬぐったり、首に巻いて日光を防いだりするお役立ちアイテム。 |
防水袋 | 汗でぬれたウェアをザックに入れたり何かと重宝。 |
虫よけ | 虫刺されを少しでも防ぐ。 |
日焼け止め | 紫外線が強くなる標高の高い山で肌を守る。 |
ウェットティッシュ | 食事の後や、転倒して手が汚れたりしたときに活躍。 |
食べ物や非常食も必需品!山での食事を楽しくする持ち物リスト
眠れないので今年の山メシを振り返ってみたりして(´∀`*)
結構いろいろ作ったよな~
鍋割山の鍋焼きうどんと合戦小屋のスイカは忘れられん( *´艸`)♪#山と食欲と私 pic.twitter.com/D7LDkInEKU— HidE。 (@hi_sun765) December 12, 2017
頑張って登った山頂で食べるごはんは最高です!
食べ物は登山の必需品であると同時に、楽しみのひとつなので、好きな食べ物をたくさん用意していきましょう!!
登山におすすめの食べ物
登山中にエネルギー不足にならないように、食べ物はしっかり持って行かなくてはなりません。
山頂で食べ物を販売していることもありますが、そうでない場合はザックに入る範囲で好きな食べ物を用意して山頂で贅沢したいですね!
また、昼食などのメインの食べ物の他に、「行動食」と呼ばれる歩きながら手軽に食べられるものも必要です。
行動食は非常食を兼ねることもできますので、多めに持って行くようにして下さい。
山での定番の食べ物
- おにぎり
お米は腹持ちもよく、手軽に用意できるので登山では定番の食事です。
コンビニで買うこともできますが、せっかく山の上で食べるので好きな具材をいれたおにぎりを持って行きましょう!
ただし、暑い夏の登山では傷みやすい具材を選ばないようご注意です。
- パン
おにぎりに比べて軽いので、荷物の重さが気になる方にはパンがおすすめです。
甘いパンなどは、少ない量でカロリーを多く摂ることができます。
お総菜パンなども美味しいですが、傷みにくいものを選びましょう。
- パウチ総菜
主食に加えて、ちょっと贅沢をしたい場合におすすめです。
加熱せずに手軽に食べることができ、汁もれなどもしないので安心して持ち運べます。
非常食と行動食も必需品
昼食などのメインの食べ物の他に、行動食と非常食も必要です。
お腹が空く度にゆっくり食事休憩をしていては、予定下山時刻に間に合わなくなってしまうことも。
そうならないように、立ったままでも手軽に食べられる行動食が必要となります。
チョコレートや飴、栄養食品(カロリーメイトなど)がおすすめですが、小分けのお菓子も数多く販売されています。
- 長期保存ができる物
- 手軽に持ち運べる物
- 栄養価が高い物
行動食を多めに持って行けば、万が一の時の非常食とすることもできます。
メインの食べ物に加えて、お好みの行動食を持って行きましょう!
山ごはんをもっと楽しく!
次の登山のクッカー調整。
この中に新兵器があるのだ。
これである料理を考えてます。
それは…。 pic.twitter.com/fE0x9AfHcN— ウエダサトシ (@romeoskunk3104) February 5, 2014
山での食事をより楽しむために、荷物に余裕のある方は調理器具を持って行ってみましょう!
登山用の軽量バーナーとクッカー使うことにより加熱調理ができ、食べれるものの幅が広がります。
- カップラーメン
- 登山用フリーズドライ食品等
お湯を入れるだけでOKな食べ物や、お手軽調味料もたくさんあります。
登山に慣れてきたら山頂で出来るレシピをあれこれ考えるのも楽しみのひとつになるはずです!
まとめ
日帰り登山に必要な最低限の持ち物についてご紹介してきました。
日帰りと言っても、整備された街とは違い、登山では自然の中で長時間過ごすことになるので、楽しい反面、トラブルとも背中合わせです。
初心者の方は「こんなものも必要なの!?」と思う持ち物もあったかもしれません。
ですが、今回ご紹介したの物は安全な登山には欠かせないものばかりです。
初めての登山が楽しければ、きっとまた違う山に登りたくなるはず!
これから登山を始めるという初心者の方は参考にして用意をしてみてください。